恋愛文化私観>>>恋愛文學界

君に届け

青春の舞台として描かれることが多いものと言えば、高校ですよね。実際に「君に届け」は大人気少女漫画として知られ、多くのファンを生みました。恋愛の教科書としてはなかなかあり得ないシチュエーションですが、それでも青春という言葉を詰め込んだ素敵な作品となっています。

そんな作品で描かれるのは、クラスの人気者と地味な同級生の恋愛です。まったく接点がないような2人ですが、実は惹かれ合っているという切なくも胸キュンしてしまうような作品です。

これは、ある種の願望も含まれている作品ですが、それ以上に人間の恋愛模様を巧みに描いている作品だと言えるでしょう。

両想いでも伝わらない初々しさ

恋愛をしている人の中には、実は両想いという方も多いです。両想いなのに、なかなか伝わらない。それが、この作品で描かれる肝でもあるのです。リアルの世界でも、そういうことは多々あります。

好きな人がいる方でも、なかなか気持ちが伝えられないということが多いでしょう。「私なんて好きになってくれる人はいない」「僕なんて誰からも求められない」と思って、お互いにヤキモキしているという方も多いのではないでしょうか。

そうやって両想いでも伝わらないのは、昔から人間が体験してきた恋という甘くも酸っぱいものだったりします。

クラスの人気者と地味な同級生の恋愛

「君に届け」で描かれるのは、クラスの人気者と地味な同級生の恋愛です。一見すると、まったく関係ないような2人ですが、実はお互いに好きって思っているんですよね。恋愛は、そういうすれ違いもとても多いと言えます。

お互いが住む世界の違う人だと思っていて、なかなか近付けないというもどかしさもあるでしょう。そういうのも人間が描く恋の美しさに精通しているのかもしれません。

余計な思考が邪魔をする青春

余計な思考が邪魔をするのも、また青春ってものです。例えば、ある人と付き合っていたという方の中には、「私には相応しくない」「僕とは釣り合わない」と思って、距離を置いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。相手のことを想うが故に、そういう行動に出てしまう人もいます。

人間は余計な思考に支配されて、青春時代が台無しになってしまうこともあります。しかし、それもまた良い思い出という人もいるのです。実際に正解はないですが、自分の気持ちに正直になりたいけれどなれないというのは、よくあるもどかしさでもありますよね。

誰もが一度は経験する同級生との恋

同級生との恋は、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。もちろん、経験したことがないって人もいるとは思いますが、片想いにしても両想いにしても、恋をしたことがないという方はほとんどいないと思います。

逆に言えば、最初に恋をする相手のほとんどが、同級生という存在なのではないでしょうか。漫画やアニメでは、そういう対象との恋愛も多く描かれています。きっと作者もそういう恋愛がしたかったのでしょう。

同級生との恋は素敵な思い出になります。好きな人がいる人は、後悔のない青春を。